お子さんに英語の読み聞かせをしている人が増えてますね
私もしたいけど、発音に自信がないんです。
私の発音で読み聞かせして、大丈夫ですかー?
英語の読み聞かせをしたいけれど、自分の発音に自信がない、自分の発音が子どもにうつらないか心配というのは、よくある悩みですね。
本記事では、英語の発音が苦手な人でも、お子さんと一緒に英語の絵本を楽しむコツをご紹介します。
まず、結論から言うと、「完璧な発音でなくてもいいので、英語で読み聞かせをしましょう。でも、発音を良くするための努力ができたらもっといいですね。」となります。
音声教材の流しっぱなし?
子どもの発音を良くすることにこだわったAさんのケース
Aさんは3歳の女の子のママです。自分が自分が英語が苦手だったことから、娘には絶対に英語ができるようになってほしいと思っていました。小さいうちから英語の本を読み聞かせたら耳がよくなると聞いて、娘さんに英語絵本を読んであげたいと思いました。でも、発音に自信がありません。自分のへたくそな発音を真似してほしくない、せっかく小さいうちから始めるのだから、ネイティブのようなきれいな発音を身につけてほしいというのがAさんの願いです。そこで、自分では読まずに、CDつきの絵本を買って、CDを流しながらページをめくる方法で絵本を見せることにしました。でも、娘さんはちっともじっとして聞いていません。それどころか、「英語、いやだー!」と言って、絵本を開くことすらさせてくれなくなってしまいました。
子どもに良い発音を身に着けてほしいというAさんの気持ちはよくわかります。
でも、子どもの気持ちはどうでしょう?
なぜ、子どもは嫌がるのか?
読み聞かせの醍醐味は、誰かが自分のために自分の声で読んでくれるというところにあります。人の存在があり、生の声でのコミュニケーションがあってこその読み聞かせの効果です。それは、英語であろうと日本語であろうと同じこと。一方通行に音を聞くだけだと、子どもがつまらないのは当たり前ですね。でも、なぜか、こどもが英語ができるようになるため、という考えに縛られると、そのことが見えなくなってしまうことも多々あるのです。上記のAさんは、子どもに英語ができるようになってほしいという思いが、読み聞かせを楽しむ気持ちに優先してしまってしまった例です。
そんな下心(もちろん、子を思う親心ですが)、子どもは実に敏感に感じ取るもの。しかも、それは、英語=つまらない、というイメージを子どもに植え付けることになりかねません。それだけは、絶対に避けてほしい。
子どもが小さい時に、英語に関して親がしてあげたいことの第一は、英語=楽しいというイメージを子どもが持てるようにサポートすること。
目指すべきは発音よりもコミュニケーションです。
下手でもいい。ぜひ、自分の声で読み聞かせをしてあげましょう。
コミュニケーションとしての読み聞かせの効果はこちらのサイトにわかりやすく書かれています。
そのままの英語で読んでも大丈夫な理由
今や、英語は国際共通語となり、ネイティブが話す英語より外国語としての英語のほうがより多く話されている時代です。世界にはいろいろな癖のある英語があふれていて、人々はそれぞれの英語を使って、コミュニケーションしています。
今(2019年の夏)、高校生の息子がカンボジアに短期留学しているのですが、「インド人とカンボジア人の英語、まじわからん」と、アジア英語の洗礼を受けています。親としては「よっしゃ、良い経験をしとるな。」と嬉しい限り。ちょっとくらい訛りがあっても、堂々と自分を表現するマインドを学んできてほしいと思っています。
日本語英語も多様な英語のひとつ。ネイティブのような発音じゃないので、恥ずかしい、という考えは意味がない。親が、多少の日本語アクセントがあっても堂々と英語を使う姿を子どもに見せるのは、子どもに英語を使うマインドを植えつけるのになによりの効果があります。
英語って上手にしゃべれる特別な人が使うものじゃない、誰でもが使う普通のコミュニケーションの道具なんだってことを、親の姿勢で伝えましょう。
日本語アクセントの英語を直すべきか、と言う記事はこちらに書きました。
足りないところは音声教材でサポート
自分の英語がうつりそうで心配と言う人は、他の音声教材や映像教材を取り入れてみてください。英語の歌のCDを聴いたり、英語番組を見たりして多様な英語に触れる機会を作ったら、子どもが極端に偏った発音になる心配はほぼありません。
CDや音声付きの本だったら、読み方のわからないところなどは事前にチェックできますね。
YouTubeなどの、動画サイトには絵本の読み聞かせ動画がたくさんあります。よく知られた絵本だと誰かが読んでいる動画がたいてい何本か見つかるので、わかりやすいものを選んで音声をチェックしたらいいですね。時には、著者が読んでいたり、有名な俳優さんが読んでいたりしますよ。英語学習にとっては、ほんとに良い時代です。もちろん音声を真似することで自分の英語力アップにもつながって、一石二鳥です。
発音を良くする方法
発音を上達させるための本や動画もたくさんあるので、発音を本気で学びたい人は、そのような教材を使って一度しっかり学び直しすることをおすすめします。「これでいいのかな?」という発音の不安がなくなって、読み聞かせに自信が持てますよ。
おすすめの本はこちら