英語を学んでいる人にとって、単語をどうやって覚えるかは永遠の課題です。
「なかなか覚えられない」
「すぐ忘れちゃう」
そうですよね。
私もその一人です。
数年前に英検1級を取りましたが、英文の記事などを読むにはまだまだ語い不足。
どうやったら効率よく単語を覚えることができるか、学習法を研究中です。
そんな中、最近、AnkiとQuizletという二つのフラッシュカードアプリを組み合わせることで、それぞれの長所を生かして、最高に効率的良く覚えることができるようになったので、その方法をシェアします。
そのやり方とは、
① Quizletで画像付きのデッキを作る
(共有のものを使うか、自作。)
② Ankiに取り込む
③ Ankiを使って繰り返し見直す
詳しく説明していきます。
FineGraphicsさんによる写真ACからの写真
Anki とは
Ankiは文字、画像、音声、表などを使って作る単語帳(フラッシュカード)アプリです。
SRS ( Space Repetition System 間隔記憶)という方法を使って、効率的に記憶を定着させるサポートをしてくれます。
※Ankiの始め方や使い方はいろいろなサイトで説明されているので、
ここでは説明しません。この記事では、Quizletで手際よくデッキを作成し、
それをAnkiに取り込むことで効率よく学習できるよ、ということをお伝えします。
Quizlet とは
Quialet もオンライン上のフラッシュカードアプリです。
AIが自動的に読み上げ音声まで作成してくれるという優れもの。
世界中に多くのアクティブユーザーがいて、作成された学習セット(デッキ)が自由に使えるという特徴があります。
なぜ、ふたつを組み合わせるべきか
私は、これまで主にQuizletを使って単語を覚えることをしてきました。ですが、最近、この本を読んで、何かを記憶するには、適切なタイミングで覚えたいことを何度も復習するのが効果的ということを知りました。
Fluent Forever: How to Learn Any Language Fast and Never Forget It
- 作者:Wyner, Gabriel
- 発売日: 2014/08/05
- メディア: ペーパーバック
対して、Ank はこのSRS(間隔記憶)を駆使したアプリです。忘れそうなタイミングで
「これ、覚えてる?」と見せてくれる機能は、本当にありがたく、記憶の定着にめちゃくちゃ効果的なんです。
AnkiとQuizletの良い点、使いにくい点
ここで、わかりやすいように二つのアプリのメリットとデメリットをまとめてみます。
Anki
メリット
・復習すべきタイミングで適切に覚えるべき単語を出してくる
※これが最重要。Ankiをぜひとも使うべき理由
・文字、音声、画像、表、リンクなどあらゆる素材をカードに載せることが可能
デメリット
・入力方法がわかりにくい
・共有デッキが探しにくい
・カードの編集などぱっと見てわかるようには作られていない
使い慣れると、自由度が高くて自分好みのカードを作ることができるのでしょうが、全体的にとっつきにくくユーザーフレンドリーにはできていないな、と感じます。プログラミングができる方には簡単なのかも。でも、私のような素人には、ちょっと難しい...。
例えば、新しいカードを作るときはこんな感じで、英単語、日本語訳、画像、音声ファイルなどを貼り付けていきます。
写真が見えにくいのですが、指定のところに文字をタイプし、音声ファイルや画像ファイルも貼り付けていきます。
(上の例は、alternate 【交互の】という単語カードです。)
英語と日本語はタイプし、画像はグーグルイメージで検索したものから選びました。
一枚一枚、入力していくにはかなり手間ですね。
表計算アプリで作ったものを一気にインポートするのも手ですが、いちいち入力することはかわりません。
すでにあるデッキをダウンロードして共有もできますが、日本人の学習者が使えそうなものはそんなに多くはないように思います。
Quizlet
メリット
・使い方がわかりやすい。だれでもすぐ使えるように作ってある。
・すべての単語にAIの音声が自動でつく
※これはとても大事。もし紙の単語帳を使っている人がいたら、この理由だけでもぜったいアプリを使うべき。
・共有デッキが豊富、かつ見つけやすい
・ゲーム、テスト、対戦など機能が豊富
・カードを作る手間が少なくて済む。
これまで蓄積されたデータを使えるので、いちいち入力しなくても選択肢から選べるようにになっている。※やってみるとすぐにわかります。カード作りが簡単にできます。
デメリット
・適切なタイミングで復習することが自動化されていない
カード入力の画面はこんな感じです。
例えば、alternate(交互の)という単語をカードを作るとき、attern-まで入れると、候補を出してくれるのでそれを選ぶだけになります(写真1枚目)。
訳を入力するのも、候補から選ぶだけで済みます(写真2枚目)。
さらには、画像もこれまで使われた画像がずらりと出てくるので、その中から自分のイメージに一番近いものを選べます(写真3枚目)。
これが、Ankiだと、Google image からいちいち検索して持ってきて貼り付けという作業になります。(私の場合です。もっと簡単に画像貼れる人もいるかも。)
写真1
写真2
写真3
2つのアプリをいいとこ取り
ここまでで説明したように、
Ankiはデッキを作るのが面倒だけど、繰り返し学習には最強。
Quizletはデッキはさくっと作れるけど、繰り返し学習機能が弱い。
ということで、
一番いいのは、Quizletで音声とイメージ画像付きのデッキをさくっと作って、
それをAnkiにのっけて使うという方法です。
それはアドオン使ったらできるようになります。
実際のやり方はこちらをご覧ください。
実際、私は、この方法で毎日英検1級レベルの単語をちょっとずつ覚えていっています。
一日に時間は30分以下。
でも、ずいぶんと定着率が上がってる気がします。
脳内で、短期記憶(=一時置きの棚)から長期記憶(=永久保存の棚)へと、1個でも多くの単語をせっせせっせと移していってるイメージですね。
Anki さんが、
「ほらほら~、この単語また出会ったでしょ。やっぱり大事だから保存しとこうよ~」
って言ってくれるのでね。
言われるままに長期保存です。
ってまで、上手くいってるとは限りませんが(笑)、かなり優秀な助っ人ですよ。
どうやったら効率よく単語を覚えられるんだろう、と悩んでいる方、ぜひお試しを!