英語コーチのジニーです。
この春中学校に入学した生徒さんたちも、そろそろ、初の定期テストを迎える時期ですね。
もうすでに、「英語が苦手」「わからない~」ということになっている子はいませんか?
この記事では、「うちの子、まさか、すでに英語がわからなくなってるのでは?!」
と心配している保護者の方に、ぜひともしていただきたい、たった一つの大事なことをお伝えします。
中1で英語嫌いになる子はどれくらい?
今は、小学校で「外国語活動」という名前で英語の学習が始まっています。
早くから英語の音に触れ、外国人の先生と触れ合う機会もあって
昔より「英語好き!」「英語できる!」
というお子さんが増えているのでしょうか?
ところが、このアンケートを見る限り、そうとも言えません。
同調査によると、英語を「得意」としているお子さんは37.5%なのに対して、「苦手」と感じているお子さんは61.%で、「得意」を大きく上回っています。しかも、英語を苦手と感じるようになった時期は、中1の後半がもっとも多く、英語が苦手なお子さんのうち7割は中学1年生のうちにすでに苦手意識を持つようです。
https://benesse.jp/kyouiku/201812/20181207-1.html
英語が「苦手」の原因は読めないこと
では、どうして学校で英語を習いはじめた中学生が生後が苦手になっていくのでしょう?
いろいろある理由の中でも大きなものは
中学校の英語の授業は読めることが前提で進められる、ということです。語学の学習は、理想的にはまずは耳から学んで、音に慣れた後に文字の学習に入るのが良いとされています。赤ちゃんが言葉を覚えていく過程を考えると、それはわかります。まずは、聞いてわかるようになり、少しずつ話せるようになる。文字を読むのはその後ですね。
でも、たいていの日本の中学では、今でこそ始めの数時間は文字なしで耳からのリスニングに当てられるかもしれませんが、すぐに教科書を読むという作業に入っていきます。
英語の音をしっかり教えられることがほとんどないまま、いきなり「英語を読む」ということが求められるわけです。もちろん、読むことが得意な子にとっては、なんなく超えられるハードルかもしれませんが、実はここでつまづいてしまう子がすくなくありません。
英語の音は日本語とはまったく違うもの。しかも、ひらがなのように「あ」の音は「あ」としか読まないというものではありません。
a の文字ひとつとっても、「エァ」みたいな音だったり、「アー」だったり、ほとんど読まなかったりして、ルールのみで覚えるものでもないですし。実は、読むため大量の練習が不可欠なんです。
考えてみると、読むというのはけっこう高いハードルです。
そして、読めないまま授業が進むと、先生が何を言っているわからない、説明が理解できない、家でも復習ができない、という状況になって、だんだんと「英語ってわからない」ということになっていきます、
教科書を見て読めないままで、それを理解するなんて至難の技です。
会話やリスニングなら文字なしでも習得は可能です。でも、中学生は読んで答えるテストを受けます。読めないことは致命的です。
読めるようになるための第1ステップ→これを手に入れてください!
では、読めるようになるにはどうするか?
それは、読む練習をするしかありません。
正しい音を聞きながら、文字を目で追い、口に出す。
その繰り返しをすることで、英文を読めるようになっていくのです。
いわゆる音読です。小学生のときはお子さんは国語の教科書を音読したと思います。
英語でもその作業はとても大事だし、何より効果があるのです。
ここで大事なことは、この2つ!
①正しい音を聞く
②身につくまで繰り返す
具体的にやることは自宅での教科書の音読です。
が、問題はここから。
読めないお子さんは、自分で音読するのが難しいんです。
「読みなさい」、と言われたって、読み方がわからないんですから読めなくて当たり前です。
では、どうするか?
簡単です。今日お伝えしたいのはこれです。
教科書の音声を手に入れてください!
おそらく、今、簡単なのは、アマゾンか教科書会社からCDを買うことです。
ちゃんとアマゾンに売っているんですよ。
↓私の地域の中学校で使っている1年生用の教科書のCDはこちら
↓こちらはCD-ROMのデジタルガイド、聞くだけでなく、単語、本文などすべて載っています。これがあれば、先生や塾、必要?というレベルですね。
すでに学校から配られている場合は、ラッキーです、それを使ってください
必ず読めるようになります。
英語教育の4技能化が進むこの時代、音声なしの教材はありえません。
ましてや、英語を始めて習う段階で音声なしのテキストなんて…
皆さんのところの学校でCDなりアプリなり、WEBなりで音声が使えるなら問題ないんですよ。でも、ジニーの地域の中学ではいまだに音声は生徒さんが自宅で聞けるようになっていません。
これって、ものすごーく疑問。なぜ???
読めない子は家で読みの復習できませんよね。
しかも、このあたりの中学校、状況が悪化しているような。というのも、これまでは入学説明会で、片隅でひっそりCDが売られていたんです。私の知っている方には、「CDをそこで買ってくださいね」とお勧めしていたのに、なぜか今年は「売られていませんでしたー」という報告が。
何故なんでしょう?
全生徒にCDなりなんなりで教科書の音声素材を持たせる。それをやらない理由が何一つ考えられません。先生もずっとずっと教えやすくなるはずですしね、
もっと言えば、デジタル教材になるとその問題もあっという間に解決するのに。
技術的には、絶対に可能ですよね。
(事実、↑のように、デジタガイドは出てるんですから。これをただでみんなに配ってほしい)
ということで、教科書のCDをお持ちでない人はぜひ手に入れてください。
こんなに簡単で、誰にでもできて、間違いなく効果がある方法はありません。